装いを「楽しむ」とは

学校の先生は何を身にまとうか―

 

毎日、時間に追われて服装にかまっている暇なんかない。夜遅く帰宅して、そこから明日の授業の準備もしないといけないし、家事や育児から解放されるわけじゃない。

身だしなみになんかにかまっていたら、体力が勝負で日夜奮闘する教師、務まらないよ。と、笑われてしまうかもしれません。

でも、せっかくですから、ここでちょっとだけ一息ついて、「先生の装い」について一緒に考えてみませんか。「こういう身だしなみが理想的でこれはダメですよ」などという説教くさい内容ではないので、どうぞ、お茶を飲みながら気楽に。

 

実は、先生たちが考えている以上に、生徒達の「先生の服装チェック」には余念がありません。「先生なんか今日は雰囲気が違うね」「髪型、変えた?」「どうして今日はスーツなの?」とか、目ざとい生徒に言われたことがある方、いませんか。

 そうなんです。授業中にボーッとしていたり、私語に興じてはいても、かれらは「先生が今日、どんな雰囲気をまとっているか」にきわめて敏感だし、その変化には強い興味を持ちます。そのとき、かれらは、先生の表情や動作だけではなく、服装や髪型を通して「先生が身にまとう空気」を、察知し、判断し、推測したりしています。

 たとえば、いつもジャージ姿の体育の強面の先生が、カジュアルなジャケットを決めていれば、やはり強面ではあっても、間違いなく生徒達はひそかに話題にするでしょう。「今日、先生、なんか雰囲気違うよね」と。「なんかかっこよく見える!」なんて、胸躍らす生徒もいるかもしれません。また、日頃は長い髪をひとつの結び、モノトーンのパンツスーツでさっそうと歩く女性の先生が、花柄のスカートをはき、ベージュのミュールを履き、髪の毛をおろし、ゴールドのピアスなんかを耳元から見せたならば、たちまち「先生、絶対いいことあったよね」・・・などとちょっとした噂になるかもしれません。(私も昔、授業そっちのけで服装チェックしていて、それが楽しかったなぁ)。

ともかく、先生の服装や髪型は「先生イメージ」をつくるし、そのイメージは時に先生本人の知らないところで、児童や生徒たちの共通認識によって勝手につくり出されてしまうものでもありますよね。

それは少し怖いことではあるけれども、面白く興味深いことでもあります。

さて、前置きが長くなりましたが、「装いを楽しむ」というページでは、先生イメージから解放されたい、ただ楽しみたい、学校に来ていく服にプラスしたいなど、様々なニーズにお応えできるであろうアイテム、おすすめを紹介したいと思います。

おせっかいだよね、と思う方もいるかもしれませんが…「先生」を休む日のひとときにのぞいてみてください。